打ってやる。かかってこいロングアイアン

ゴルフ
写真はイメージです。

打てるとかっこいいロングアイアン

最近、ロングアイアンをめっきり見かけなくなりました。販売されているアインセットは、5番以降の番手を中心に品ぞろえされており、ロングアイアンと言われる3番、4番の姿はありません。アンモナイト状態(海洋に広く分布し繁栄したが、絶滅した生物)と言えば大げさかも知れませんが、リアルな店舗では絶滅種といってもよさそうです。

ですが、ネットで検索するとわずかではありますが販売されており、入手することは可能です。使いこなせると190ヤード先のグリーンを狙う際などに便利でしょう。そして何より、このギア(道具)を握ると、周りのゴルファーの注目を集めることができます。暴れ馬を乗りこなすカウボーイ(言い過ぎかも)のようで、少しかっこいいのです。このロングアイアン。おとなしく言うことを聞かせるにはどうすれば良いでしょうか?

ロングアイアンとは

まずロングアイアンとは、どのクラブを指すのでしょうか。いろんな見方があるようです。

例えば、

1番、2番、3番アイアンをロングアイアン
4番、5番、6番アイアンをミドルアイアン
7番、8番、9番アイアンをショートアイアンとする案。
3番、4番、5番アイアンをロングアイアン
6番、7番アイアンをミドルアイアン
8番、9番をショートアイアンとする案。

さらに、

2番、3番、4番アイアンをロングアイアン
5番、6番、7番をミドルアイン
8番、9番をショートアインとする案など、さまざまです。

決まりがないのであれば決めるしかありません。ここでは4番より上の番手をロングアイアンとするように決めます。見なくなったとはいっても、時折ですが見ることができる3番、4番をロングアイアンとして話を進めます。

ロングアイアンのメリットは

「ロングアイアンはメリットがないので絶滅しそうになっているのでは」と、考えることができるかもしれませんが、それはちょっと違います。確かにロングアイアンは使いにくい暴れ馬であるかも知れませんが、それは乗りこなせていないだけで、メリットがないわけではありません。

ではどんなメリットがあるのでしょうか。まずは他のアイアンよりも飛距離が出ることが上げられます。シャフトが長く、ロフトが立っているため、遠くに球を飛ばすことができます。5番アイアンで170ヤード飛ばせる人なら、4番だと180ヤード、3番だと190ヤードほど飛びます。当たりが良ければ200ヤード越えもあり得ます。

もう一つのメリットが低い球が打てることです。ロフトが立っているため、低い球が出るわけですが、これはトラブルの時に役立ちます。林に入ってしまい、枝や葉で上空が塞がっている時などに活躍します。7番で低い球を打って林から脱出する方法もありますが、4番だとさらに低い球が打て、距離も稼げます。チャレンジする価値はあります。

ロングアイアンはなぜスライスする

ロングアイアンはロフトが立っていることでフェースが開きやすく、スライスが出やすい構造と言えます。球を遠くへ運ぶためのクラブですので、飛ばそうと力んで手打ちになることも、スライスの原因になります。

さらに、ロングアイアンにはロフトが立っているため球が上がりにくい。スイートスポットを外したら距離が大きく落ちる。低い球なので転がりやすい―などのデメリットもあります。

ロングアイアンだと190ヤード先のグルーンを狙うことができるわけですが、うまく球を上げられないと、グリーンで止まってくれません。このためグリーンの手前に池やバンカーなどがある場合は、グリーンを狙えなくなってしまうといったことも起こります。

それでも、グリーン手前がフラットであるなどの条件がそろった場面では、カチーンと打っていきたいところです。グリーンを捉えることができれば気分は上々でしょう。

ロングアイアンの打ち方

ではどうすれば、ロングアイアンをうまく打つことができるのでしょうか。芯に当たらない(ダフってしまう)。球が上がらない。スライスしてしまう―の3点について考えてみます。

スイートスポットはどこ

打ち方の前にまずはロングアイアンのスイートスポットを確認しておきましょう。フェースが水平になるように空中で構え、ボールを少し上から落としてみると、よく跳ねるカ所があります。ここがスイートスポットです。

ロングアイアンはヒール側にスイートスポットがあると言われていますが、実際に自身のクラブのスイートスポットがどこにあるのか確認する必要があります。スイートスポットが分かれば、この場所で球を打つように意識して下さい。

芯に当てる

スイートスポットいわゆる芯に、当たらないのは、遠くに飛ばそうとして力んでしまい、無駄な所に力が入ることで、発生します。このため、遠くに飛ばそうという意識を持たずに、軽く振る感覚が必要になります。

ショートアイアンを振る感覚でロングアイアンを振ってみましょう。ショートアイアンは安定して触れるクラブです。この自信をロングアイアンにも持ち込み、ショートアイアンのように、うまく打てると思ってリラックスして打ってみることが重要です。

球を上げる

ロングアイアンは、もともと球が上がりにくい構造なので、低い球でも問題ないという意識で打てば、大丈夫です。球を無理に上げようとするとダフリやトップなどのミスにつながります。上げることをあまり意識せずに、やはりリラックスして打つのが良い結果につながります。

力まずスムーズにスイングすることで、ダウンブロー(クラブヘッドが最下点に達する前に球を打つこと)で球を捉えることでき、これによってバックスピンがかかり、球が上がりやすくなります。とにかく力を抜いて気負わずにやることが第一です。

スライスをなくす

ロングアイアンはクラブの構造上、スライスしやすくなっていますが、この解決方法もやはり、無駄な力を抜いて振り抜くことです。力むとフェースが開いてスライスになってしまします。

フェースをかぶせる、いわゆるドローで打つことでもスライスを改善することができます。ドローの打ち方はいろいろありますが、一般的な方法はまず狙う場所よりも右側の目標に向かって構え、その後狙いたい場所にフェースを向ける方法です。これでフェースが左側にかぶせた状態になります。

ロングアイアンを打ってみた

芯に当てる

打つ前にスイートスポットを確認したところ、やはりヒール寄りにありました。ここに当たるように意識して、グリップを下げ気味にして3番アイアンと4番アイアンを打ってみました。ショートアイアンを打つように力まず、やってみましたが、どうしてもスライスが多めになりました。飛距離は3番で185ヤードほど、4番で175ヤードほどです。もともと3番と4番はコースでも使っていたため、それほど問題なく打つことができました。

球を上げる

球を無理に上げようとせずに、ショートアイアンと同じような振りで打ってみました。球は少し右よりに寄せ、ダウンブローで打つことを心がけたところ、思った以上に高く上がりました。球が上がった分、飛距離は落ちるようで、3番、4番ともに5ヤードほど短くなりました。時折いい当たりがでて、距離が伸びますが、相変わらずスライスが多くを占めました。

スライスをなくす

フェースをかぶせてドローで打つことは、初めての試みです。はじめは引っかけて左にいく球が多かったのですが、徐々に真ん中に球が集まるようになってきました。球はあまり上がりませんが、飛距離は伸び、3番で200ヤードを超える当たりも出てきましたし、4番でも190ヤードを超える当たりが時折ありました。

どういうわけかまたにスライスが出ますが、極端な曲がりはあません。左への引っかけもたまにでますので、気持ちを引き締めて打つ必要があります。

まとめ

ロングアイアンは持っていると、かっこいいだけではなく、もちろんのこと実用性もあります。林からの脱出はさておき、ミドルホールでの2オン狙いには大きな武器になります。ドローを習得すれば、安定感が増すと思われますので、90切りを目指すゴルファーは、試してみると、よいでしょう。

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